初心者ザイルワーク講習と西糸屋・奥原宰の「山の歴史かたり」
6/23(土)〜24(日)
実施報告
6月23日AM8:00、ヒマラヤのクライミングシェルパ、ゲル・ラマさんを講師に迎え、上高地バスターミナルにて10名が元気な顔を揃える。準備を整え、AM8:30出発。河童橋近くから六百山への登り30分ほどで、訓練場へ到着する。早速、ザイルワークに必用な登攀用具を体に装着する。
 最初、緩斜面にザイルをフィックスし、基礎訓練を行う。その間に岩場でのルート工作をし、昼食後、緊張する岩場での本格的なザイル操作訓練をPM4時過ぎまで行う。
エイトノットで確保、ユマールを使って逆層岩場を登る。
午後の訓練岩場下部で一休みする参加者 エイトカンを使用し、30mの岩壁を下降する。 まずセルフビレ、エイトカンにザイルを巻き、下降体勢をとり、セルルビレをとき、ザイルに体を預け下降する連続動作。
確保者はエイトノットで確保し、下降者は安心してエイトカンで懸垂下降する。 夜、奥原宰さんより山の歴史を伺う。
 23日は西糸屋山荘に宿泊、夕食後、三代目奥原宰社長さんから「上高地の歴史」と、大正14年創業からの西糸屋変遷のお話を伺う。その歴史をあらためて知った新鮮な感動と登山する者への「優しさと厳しさ」を問う、奥原さんの信念に、皆感銘を受けた次第でした。
 その後映像でザイル模範操作を観賞、次に一室に全員集まり、エイトフィンガ−、セラノット、ハーフセラノット、ダブルフィッシャーマンズノット、プルジック等のザイル結びを練習する。
 翌24日AM8:30、西糸屋を出発し、再び訓練岩場へ向かう。ザイルをフィックスし、金属音を響かせ、再び岩場に挑戦する。しかし曇天模様から雨が降り出し、AM10:30過ぎ、岩場登攀を諦める。
皆、2日間でのザイル操作技術習得に満足し、AM11:30バスターミナル食堂で昼食。PM12:30帰路に就く