新雪の常念岳 (2857m)登山

11/3〜11/4 実施報告

 11月3日AM6:30県安曇野庁舎駐車場に、参加者32名が集合。6台の車に乗り合わせ、登山口駐車場へ向かう。駐車場で下車し、紅葉に色づく常念山麓を登山口へ向かう。AM7:50登山口から一列縦列で登山開始。天候は晴れ。見上げる青い空に、横通岳の白い稜線が望まれる。
 登山口から15分、鳥居の立つ「山の神」で手を合わせ、安全登山を祈願する。落ち葉が舞う林の中、一ノ沢渓流沿いの緩やかな登りの登山道を進む。 
常念山麓を登山口へ向かう 落ち葉が舞う登山道を進む 一ノ沢渓流沿いを登る
 AM11:00渓流上部、胸突き八丁と呼ばれる山腹の巻き道を辿り高度を上げ、最後の水場を経て、森林帯の急坂を一歩、一歩登る。第三ベンチを過ぎる頃から、木々の枝越しに空高く、豪快に聳える常念岳の姿が望まれる。PM12:45常念乗越に登り出る。前方に、雪を頂く槍ヶ岳から北穂高岳への稜線が連なり、その展望と心地よい冷風が登山の疲れを吹き飛ばしてくれる。
木々の枝越しに空高く、豪快に聳える常念岳の姿が望まれる。 常念乗越に登り出ると、白銀の槍・穂を望む
 常念小屋で昼食後、PM2:00軽荷で横通岳山頂を目指す。低木帯を抜けると展望が開け、遥かな東に八ヶ岳、南アルプスの峰々そして富士山が遠望され、西方に午後の陽に照らされた穂高岳、槍ヶ岳が高く大きく迫ってくる。PM3:00横通岳2767m山頂に全員登頂する。
軽荷で横通岳山頂を目指す 横通岳2767m山頂に全員登頂
 山頂からは、北方に立山、剣岳が重鎮のごとく聳え、大天井岳、燕岳の後方に針の木、鹿島槍ヶ岳が続いている。私達は、今年最後となる素晴らしい展望に酔いしれ、常念小屋へ引き返す。
常念小屋では、今日の疲れを癒す憩いのひと時を過ごす。夕食後、一室を借りて、今日の登山を讃え、明日の登頂、そしてエベレスト撮影紀行の成功を祈って、祝杯をあげる。
 11月4日AM6:00過ぎ、常念乗越に立ち、雲海を橙色に染めて昇る、日の出を拝す。朝食後AM7:10常念岳山頂を目指して出発する。上空は青空が広がり、白銀の槍ヶ岳が西方に輝いている。花崗岩石がゴロゴロと積み重なり、所々の窪地に白い雪が積もる登山路を登る。AM8:30祠の建つ頂2857mに全員登頂、「バンザーイ!」。頂からは、360°の大展望、雲海上に中部山岳の全ての山々が浮かんで見える。その山々への想いをたどりながら、その展望を楽しむ。
うっすらと白い雪が積もる常念岳 山頂を目指して登る 眼下に雲海が広がり、富士山を遠望する
新雪の常念岳2857mに全員登頂 常念山頂から望む槍ヶ岳と南へ向かう白銀の山稜線
 AM9:00名残惜しむ頂から下山を開始。雪の積もる岩石道を慎重に下降する。AM10:00常念小屋到着。昼食までの時間を利用して、全員食堂に集まり、講習資料を使い低体温症、高山病の注意について講習する。また参加者から、今回の楽しかった(?)登山についても語ってもらうと、全員山仲間同志の和んだ雰囲気につつまれた。
 AM11:10お世話になった常念小屋山崎支配人に別れを告げ、下山開始。順調に下降を続け、PM2:30登山口に辿り着く。PM2:50駐車場から参加者車に乗り合わせ、PM3:30県安曇野庁舎駐車場に到着、解散とした。
新雪を頂く常念岳。勇気を奮って登った頂は、心洗われる冷風が吹き、西方に高く白銀の槍穂高連峰が厳しくも美しく輝いて、私達の登山を讃えているようだった。