2008MHC登山講習   白銀の硫黄岳(2765m)を登る
3/7〜3/8 実施報告
 3月7日AM7:30松本を11名が2台の車に乗り合わせ出発。天候は快晴。中央高速道路を走り、諏訪南インターから、青空に白銀映える八ヶ岳連峰を望み、広大な山麓を登る。AM9:00美濃戸口到着。登山準備を整え、ピッケルを携行し登山開始。降雨後の氷結した林道を進み、AM10:00美濃戸山荘到着。ここからアイゼンを装着し、北沢ルートを進み、林道終点の砂防ダム手前から小橋を渡り、トレースを頼りに雪道を登る。登る前面に横岳大同心の岩壁が迫ってくる。PM12:30赤岳鉱泉小屋に到着、宿泊手続きをして、昼食を摂る。
雪道の林道を行く 大迫力で迫る横岳、大同心の岩壁 トレースを頼りに登る
昼食後、全員アイゼンを装着して、深い雪を掻き分け、大同心岩壁ルート脇にある雪斜面に向かう。斜度30度程の雪斜面で滑落停止練習を1時間程行い、明日の登攀に備える。PM4:00小屋へ引き返し、泊する。
主峰赤岳2889m 深い雪を交代でラッセル 雪斜面での滑落防止練習
 8日AM6:00起床。朝食後AM7:40雪山装備を整え、小屋を出発。上空は薄曇、無風、。アイゼンを効かし森林帯の雪斜面を登る。高度を稼ぐと、南西に白銀の中央アルプス、独立峰の御嶽山、乗鞍岳が望まれる。
森林帯の雪斜面を登る 森林限界から30度の雪斜面を登る
森林限界から30度を超す真白な雪斜面を、ジグザグに登り続け、小さな雪庇を乗り越えると、赤岩の頭と呼ばれる稜線に、AM9:00登り出る。急に展望が開け、北西方向に真白な北アルプス連峰が聳え連なり、北八
ツの蓼科山、天狗岳の彼方に、妙高、火打山の峰々が望まれる。
赤岩の頭 稜線を行く 赤岩の頭と阿弥陀岳2805m 北方に真白な北アルプス連峰が連なる
冷風が吹くアイスバーン状態の稜線を、アイゼンを効かし登り続けると、AM9:40硫黄岳山頂に全員登頂する。頂上に立つケルン脇で、風を避け熱い茶を啜り、登頂の喜びに浸る。北方に外輪山を控えた、雪を頂く浅間山が大きく望まれる。私達は、頂上で20分程憩いを楽しんだ後、下山を開始する。 
白銀に輝く硫黄岳 山頂を目指し、アイゼンを効かせて登る 山頂から北に蓼科山を望む
硫黄岳山頂 山頂から、横岳2829m、主峰赤岳2899mの勇壮な姿
 稜線からの雪斜面の下降に注意し、森林帯の雪道を慎重に下山して、AM11:30赤岳鉱泉に無事帰還する。昼食後、PM12:30小屋を出発。昨日と同じ北沢ルートを引き返し、美濃戸山荘からは雪解けた林道をを歩き、PM3:00美濃戸口に無事到着する。ここから2台の車に乗り合わせ、往路と同じ道を走り、PM4:10松本に無事到着、解散とする。「雪山へ挑み、登頂を果たして、帰還する参加者の明るい笑顔と仲間との饒舌。また忘れられない登山となった。」