紅葉の上高地ゆったり紀行
10/25〜10/26
実施報告
 10月25日(土) PM1:00、参加者19名が、松本市安曇支所に集合。中型松本市バスを貸し切り、安曇支所観光課係長1名も同乗して総勢20名で出発。天候は曇天模様。国道158号線を一路上高地へ向かう。トンネルを幾つも通り抜け、沢渡付近からは、黄、赤に色づく山麓の美しさに皆歓声をあげる。平湯方面への道と別れ、暗く長い釜トンネルを抜け出ると、いよいよ紅葉真っ盛りの上高地に入り込む。
大正池畔から周遊コースを辿る  田代湿原から望む穂高岳 田代池から望む霞沢岳
焼岳を左に見て、白樺林の蛇行道路を走り、大きく右に曲がると突然、晩秋の穂高岳連峰が豪快に天高く望まれる。車内では、一斉に感嘆の声が上がる。静かに流れる大正池には、山々が逆さに映し出されている。この日、観光バスの入山も許可され、車道に車が列をつくり、秋一番の混雑となった。車が前へ進まないと判断し、途中で降りて歩く事となった。
紅葉する唐松林と六百山 泳ぐカモのつがい ウエストン碑の前で
 大正池畔から周遊コースを辿り、唐松林の中を歩き、田代湿原を訪ねる。枯れた草地と紅葉する唐松林、そして空高く聳える穂高の峰々が絵のように展開する。澄んだ緑青色の梓川支流には、カモのつがいが仲良く泳ぎ、対岸には白い噴煙を上げた焼岳が怏々しい。田代橋からウエストン碑脇を歩き、白樺林道をしばらく歩くと、PM3:30今日の宿アルペンホテルに到着する。
 一休み後、夕食までの間、歩いて5分程の河童橋を訪ねる。夕闇が刻々と迫り、見上げる穂高岳稜線が薄紅色に輝き、西の山々をシルエット状に照らしながら夕陽が沈んでいく。夕食後、ホテルロビーの暖炉が燃やされ、山の唄のCD音楽を流し、皆で声を合わせ歌う。上高地山案内人奥原一成さんをゲストに迎え、哀愁込めた独特の節回しで18番「岳人の歌」を指導していただく。
穂高岳稜線が薄紅色に輝き、夕陽に沈んでいく 暮れ行く焼岳と梓川
「穂高よさらば・新人哀歌・雪山賛歌・山への祈り・・・」歌声はロビーに響き渡り、2階からお客さんも集まって聞いている。PM8:15、お客さんから「四季の歌」のリクエストを最後に、山唄コーナーを終える。終了後、慰労(?)の酒を酌み交わし、歌の余韻に酔いながら就寝する。
歌声はロビーに響き渡る 雨の河童橋と及川さん親子
10月26日(日)、AM6:00起床、時雨空に落胆する。朝食後、徐々に雨足が強くなる。思案の上、荷をホテルに預け、身軽となってAM8:30、雨具を着用してホテルを出発する。水かさを増した梓川右岸沿いを歩くと、雨に煙る六百山、霞沢岳の峰々が、一段と幻想的に聳え立っている。田代橋経由で小一時間歩き、帝国ホテルに到着。少し時間が早く、注文に制限があったが、憧れの茶とケーキを楽しむ。
幻想的に聳え立つ雨に煙る六百山 梓川右岸沿いを歩く 帝国ホテル前で
          
帝国ホテルの休憩を楽しんだ後、薄橙色のジュータンを敷き詰めたような、梓川左岸を歩く。唐松の林が見事に連なり、落下した松葉が川岸を埋めている。その豪華な敷物をあらためて踏みながら、河童橋へ向かう。賑わう河童橋を横目に小梨平を廻り、ビジターセンターを訪ね、ホテルへ帰還する。

雨の白樺林  落下した松葉が敷き詰められたような雨の唐松林  
ホテルでは預けた荷をまとめ、お世話になった坂上支配人に挨拶をして、ホテルを去る。バスターミナル2F食堂で昼食を摂り、PM12:45駐車場で待つ中型市バスに乗り込み、帰還の途に着く。PM1:30、松本市安曇支所に全員到着。解散とする。
「紅葉に彩られた上高地、切り立つ峰々と霧と雨、暖炉の火と哀愁の山唄が余韻に残る紀行だった。」